星を研究する人

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12星座占いの仕組みと運勢の見方考察

知らない間に梅雨が明けていた。。

そして気付いたら、7月も下旬……季節は二十四節季でいうと大暑へ!連日暑いですね。。

ここのところの記事が、悟りとか法則とかエゴとか、非常に分かりづらい話(いつもだけど)が続いたので、今回は占星術絡みで。

西洋占星術でいうところの、太陽が獅子座に移動したので、なんとなく星の動きなんかをざっと詠んでみたりしようかな、としたけれど、
その前に、雑誌の占いの仕組みについてちょっと個人的にメモしときます。

雑誌などの12星座の運勢のしくみ

ところで、よく雑誌の占いの〇〇座の今月の運勢とかありますが、その根拠というか、何を元に書いてるのかということですが、言わずもがな、トランジット(現在の天空)の星の動きとリンクして象意を詠み取って書いてます。
西洋占星術を勉強すると、根本的な仕組みがわかって面白いです。


www.astro-study.net


↑以前わかりづらいなりにも書いたホロスコープの初歩的まとめ記事では、ハウスの説明までは書けなかったのですが、天体(惑星)サイン(星座)の組み合わせのほかに、ハウス(室)というものがあります。

ハウスというのは、その天体たちが起こす現象の場を見ることができるので、ハウスがわかるとホロスコープにより具体性が増します。
なので、運勢を読み解くにはハウスを決める必要があります。


そのハウスの決め方は色々あるのですが、
雑誌の占いでは、基本的に、自分が生まれた時に空にあった星のうち、
まず太陽のある星座を起点としてみていきます。

太陽のある星座を1ハウスとして、ハウスを星座ごとで均等割する方法をソーラーサインハウス方式といいます。

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西洋占星術のハウスのそれぞれの象意は、ざっくりと簡単にまとめると以下のような感じです。

  • 1ハウス →自分・本人・生命・固有のパーソナリティの部屋
  • 2ハウス →物質・所有・金銭・才能・資質の部屋
  • 3ハウス →周囲の環境・兄弟姉妹・コミュニケーション・知識の部屋
  • 4ハウス →家族・両親・基盤・プライベート・家庭生活の部屋
  • 5ハウス →楽しみ・刺激・恋愛・子供・娯楽・創造性の部屋
  • 6ハウス →日課・ルーティンワーク・勤務・健康の部屋
  • 7ハウス →他者・人間関係・協同・パートナー・結婚の部屋
  • 8ハウス →親密な関わり・セックス・死・遺産(財産)の部屋
  • 9ハウス →学問・思想・教養・旅行・海外・研究の部屋
  • 10ハウス →社会的地位・名誉・身分・キャリアの部屋
  • 11ハウス →友人関係・同僚・仲間・展望・希望の部屋
  • 12ハウス →潜在意識・隠された障害・インターネット・秘密の部屋


それらに、それぞれ役割を持ったこれらの天体達が

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どの星座(サイン)に入ったとか、

どこの部屋(ハウス)に入ったとか、

どの星と角度(アスペクト)をとったとか、


などで、その象意を詠んでますが、
そこの表現の仕方は占い師さんやライターさんによって多種多様です。

腕の見せ所といいますか。

熟練や人気の占星術家ほど、わかりやすかったり、言葉選びがなどが洗練されてます。


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雑誌の占いなどのおすすめの見方

通常、太陽星座で、自分の星座のところを読むと思うんですけど、私のおすすめはASC(アセンダント)の星座でみることです。

ちょっと専門的な話なので、
念のために、ASC(アセンダント)とは何かと説明入れておきますと、
自分が生まれた瞬間にあった東の地平線にある星座のことですね。
上昇宮ともいいます。これは出生時間がわかると割り出せます。

この太陽が昇る通過点の場所、ASC(アセンダント)が1ハウスの起点となります。



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雑誌の占いだと、一般大衆向けなので、太陽を1ハウスとしてみているけれど、鑑定などで、個人のホロスコープを見るときは、占星術家のほとんどは、ASC(アセンダント)を1ハウスとするハウス方式でみてます。

なので、アセンダントによるハウスシステムは、出生時間によっては、ソーラーサインのハウスシステムと、正反対のハウスになる可能性もあるわけですね。笑


しかし、西洋占星術だけでなく、インド占星術もハウスは上昇宮、アセンダントで決まるように、

アセンダントは、自分の肉体、つまり自分の玄関とも言えるべき、どの占星術でもとても重要な観点とされてます。





なので、出生時間がわかる人は、自分のアセンダント(上昇宮)がどこの星座にあるかわかると思うので、雑誌の占いでもそれを中心にみてみると、自分でまだそんなに星の流れが読むのが苦手でも、ざっくりですが、星の動きの勉強になって楽しいです。笑

知識のある人だったら、慣れると、一般大衆向けに書かれた雑誌の文章が自分だけの占いみたく読めたり、この占星術家は星の動きをこういう風に表現するのね、など、表現の勉強になったりもします。笑

(出生時間を使うプラシーダス方式のハウスなどは均等割りではないので、星の動きをちゃんと照らし合わそうとすると、自分のホロスコープのハウスのカスプ(境界線)を熟知してる人向けかもですが…)

でもまぁハウスが多少違くても大体の流れがざっくりわかるというか。笑



西洋占星術を全く勉強してないし、そんなもん知らん!という人などは、もちろん従来どおり太陽星座を1ハウスとしてみて問題なしです☆


ちょっとでも西洋占星術の知識をかじった方なら、従来どおり太陽星座の箇所もみつつ、ASC(アセンダント)星座もみると面白いよ、という話。。





あとは、自分の月星座(生まれた時に月があった星座)をみてもいいのかなぁと思いますが、

インド占星術は、月を重視している占術なので、アセンダントがわからないときは、月の位置を1ハウスとする方法もありますが、
西洋占星術は、太陽を重視している傾向が見られます。なので西洋占星術で月星座1ハウスというのは、あまり聞かないですが。。

あと、月も約2時間で1度動くので、下手するとサイン変わりますし、やはり出生時間がわからないとなんともいえませんね。笑


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月星座はとてもパーソナルな星なので、西洋占星術でも素の性格等みるときは、月星座で結構見れます。笑



出生時間の重要性

というか、出生時間って日本じゃあまり重要視されてないので知らない人がほとんどですが、海外で占星術が発達してる地域は、知ってるのが普通なんだとか。
(インドや台湾では、結婚・出産・引越・転職などなど、何か重要な節目のときは、まず占い師に見てもらうとか聞きました。。現在はわからないけど。。)


特に、紫微斗数とかインド占星術とかは出生時間わからないとあまり使えないし、
(インド占星術は分・秒単位までわからないと正確に出せないチャートもある)
紫微斗数や古典な占星術では、昼生まれと夜生まれで使う星が違うとかいうのもあるし、
四柱推命だって、時柱がわからないと命式の五行の全体のバランスが不明確だったりしますしね。


まぁでも、生年月日だけでも、かなり多くのことがわかりますが、マニアックに占術勉強してくと、やはり生時って結構ファクターとして必要だなぁと思うので……

生時がわからないときは、レクティファイといって、その人の主要な出来事から出生時間を割り出す技法もありますが、あれ結構面倒くさいし。。笑笑


やはり、知りたいですねー実際の生まれた時間。笑



昔の人は、自分たちの都合で、誕生日変えてたりするから(私の祖母がそう笑)、母子手帳が導入されて、生年月日時まで記録されるようになったのは本当ありがたいですけど、依然として、日本では出生時間が重要視されてないから、本人が生時を知らないケースが多い。笑

んんんーまぁ何時に生まれたとかはそんなに興味ないのかもだけど、
みんな自分の生年月日は覚えてるのだから、
ついでに出生時間ももっと重要視してほしい!!笑


雑誌占いの星詠みの解説例


ということで、文章だと漠然としてわかりづらい!!感がぬぐえないので、ここで、練習がてら、占星術家達は、どのように星の動きをみているのかというのを、自分なりにざっくりと解読してみます。笑


まず、2017年7月の大まかな星の動きを例にとります。


2017年7月は・・・


・5日金星が双子座へ

・6日水星が獅子座へ

・9日山羊座で満月

・20日火星が獅子座へ

・23日に太陽が獅子座へ

・23日獅子座で新月

・26日に水星が乙女座へ


と、こんな感じ。


これをソーラーサインハウス方式で、ハウスの起点となる星座を決めます。

例とする人は、生まれた時の太陽の位置が双子座にあった生まれの人だとします。


すると、1ハウスを双子座とした場合の、7月のホロスコープはこんな感じになりました。


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では、先ほどの星の動きをこのハウスに当てはめて、1つ例に詠み解いてみましょう。


<5日金星が双子座へ>

ハウスにもそれぞれ象意があるように、天体たちにもそれぞれ持っている象意があります。

恋愛運は大体、金星をみています。

なので、ここで、金星が双子座(1ハウス)へという星の動きは、



2017年7月は

「自分の魅力がキラキラ輝く時期!」

などといった記述が、
雑誌などの双子座の恋愛運などの項目によくみかけます。


つまり、愛と豊かさなどを示す金星が、自分のハウス(1ハウス)にやってくる。


という象意を汲み取って記述しています。


同様に、
6日水星が獅子座(3ハウス)に入ると…
20日火星が獅子座(3ハウス)に入ると…
23日に太陽が獅子座(3ハウス)に入ると…
26日に水星が乙女座(4ハウス)に入ると…

というように、星の動き(天体)とハウスとサインで組み合わせて詠んでいきます。
さらに星たちが角度(アスペクト)をとるとそれも加味します。


あと、占星術家によっては、太陽のある星座の支配星を中心に読んでいるのもあります。



では、ここで先ほどの例にとった人の出生時間がわかったとします。

この人は仮に2006年6月6日のAM4:00に東京で生まれたとすると、ASC(アセンダント)は双子座の7度になります。

ここでプラシーダスというハウスシステムで見てみるとこのようになります。


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screen capture by iphemeris


内側の円がこの人の出生図(ネイタルチャート)で、
外側の円が7月23日20時のトランジット(現行)の天体です。

これは個人のホロスコープですが、プラシーダス方式なので、ハウスの幅がバラバラですね。
ですが、この人は太陽星座も双子座、ASCも双子座なので、トランジットの星の入るハウスは、ソーラーサインハウス方式とちょっと似ています。


雑誌の星座占いはソーラーサインハウスなので、もしこういう人は、雑誌の星座占いがより当たりやすいと言えるかもしれません。


このように、自分のホロスコープがわかれば、自分のネイタルで持っている天体に、トランジット(現行の空の動き)で天体がやってきたときなど、さらに詳しく象意を組み合わせて読めるわけです。




では、この人が仮に、PM6:00生まれだったらどうでしょうか。


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screen capture by iphemeris


さきほど同様に、内円がこの人の出生図(ネイタル)で、外円がトランジット(現行)です。


今度はASC(アセンダント)の星座が射手座(5度)になり、ソーラーサインハウス方式とは真逆のハウスになってます。

こういう人は、雑誌の占い(ソーラーサインハウス方式)でいうと、射手座の項目に書いてある星の流れの象意に近いかもしれません。(※正確にいうとプラシーダスのハウスは均等割ではないので、全く同じではないですが…)

さらに自分のネイタルの天体とトランジットの天体の位置もさきほどとは全く変わってきています。


さきほど、ASC(アセンダント)の星座を見るのがおすすめといったのはこういう理由からです。








では、こういう人はどっちを信じたら??

ってなりますが。。。


それについてですが、ソーラーサインハウスシステムは、これはこれでちゃんと使われていたハウスシステムなので、占星学的にはどっちも正しいみたいです。笑


なので、ソーラーサインとASC(アセンダント)が全然違う人は、両方見て、しっくりくるほうを自分で採用すればいいようです☆(という、ざっくりとした結論)笑


ちなみに私は、たまに雑誌の占いを読んでみるときは、太陽星座(ソーラーサイン)とASC(アセンダント)のサインを両方見て、実際の自分のネイタルのサインカスプ(境界線)と照らし合わせながら検証してます。笑


といっても、私の場合は、アセンダントが太陽星座の1つ手前の28度でソーラーサインと1つしか星座が違わないので、違いがそんなにないのかもですが。笑

まぁ鑑定で使うハウスシステムは、ASC(アセンダント)を使ってみてるので、自分がそっちの感覚のが掴みやすいってのもあるかもしれません。






やはり一番正確なのは、自分の出生図のホロスコープを見ながら、実際のトランジットと星の関係を照らし合わせて、色々と検証していくのが一番かもしれませんね。


というわけで、またしても無駄に長くなりましたが
雑誌の12星座占いのちょっとした考察メモでした。笑