星を研究する人

星や宇宙、占星術、タロット、哲学、心理学、潜在意識や引き寄せ、悟りといった、学問的なものからスピリチュアルなものまで、興味あることを自分なりに追求しまとめるためのマニアックブログ

ナスDのホロスコープがみたい

突然ですが、表題の件。笑
今日はちょっとだいぶ個人的な感じが強めの占星術雑記です。笑

あんまり有名人のホロスコープをみる記事とかって今まで書かなかったんですけど、前回のaikoのホロスコープ検証してみたとき、そういや有名人でホロスコープ見てみたい人って他にもいるなぁと思い出しまして。

その人を見たとき、直感的に、これはもしや!と思うところがあると、自分の性質上、やはりどうしても検証したくなるというか、思わず見たくなってしまいます。笑

ナスDのホロスコープ検証

ということで、以前より、話題の人、破天荒ディレクターで昨年秋頃から人気話題沸騰したナスDこと友寄氏のホロスコープが気になっていたという件。笑

というのも、テレビで彼を見たことあるのならご存知だろうが、その破天荒ぶりにおいて数々の名だたる伝説を残しており、見ているこっちの空いた口が塞がらないようなことを、まるで平然とやってのける。気持ちのいいくらい行動的。

そして、ナスDにおいては、占星術やってる人なら思ったであろう仮説。

この人、めっちゃ、牡羊座っぽい。

考えるより前に動いたり、狩猟本能やサバイバルに強いのも牡羊座の特徴。
番組自体がアウトドアなので、よりその野性的な特徴が如何なく発揮されてますが、仮説があってもなくてもあの破天荒ぶりから、めちゃめちゃホロスコープみてみたい!
と、気になってしょうがなくなったので、生年月日をありとあらゆる情報を駆使して調べに調べまくってみました。。笑


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(※生年月日はほぼ間違いないと思いますが、あくまで個人が個人的に調べた一般の方のホロスコープのため、あえてホロスコープを詠める人が見ればわかる程度の手描きにしてます…)


おお…やっぱりありました。牡羊座の太陽。笑
太陽は社会天体なので、まさに表の顔として出てるのは太陽ですね。納得。

さらにその太陽に火星がエネルギーを与えています。

火星は双子座で実に軽やかでフットワークが軽く、さらに天王星とトライン
奇抜な行動もこの辺からなのか。。笑

変人・奇人と呼ばれる人には、天王星が絡んでることが多いんですが、天王星は火星のほかに、土星と金星ともに風のグランドトラインを形成しています。

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金×土×天のグランドトライン

土星-天王星の組み合わせは、計算・計測・計量など、正確さを得意とする人に多いアスペクトと言われてます。
土星と金星で経理関係に強いとか、または金星を趣味などで表しても良いですが、それに土星×天王星が加わることで、好きなことには妥協しないといった面がでます。大学の専攻わからないけど、ナスDは理系かな?

120度は内部的で努力を必要としないものなので、それがグランドトラインとなると、この象意において、ここだけでこの星のエネルギーを循環させることができます。


また、男性星座も多めで、牡羊座の太陽が目立って活動的ですが、土星がところどころに効いてるので、ただの変な人だけには終わらない感じで、その行動には一定の理念がありそう。

奇抜さの中にも実直な部分もあり、その独特さが、ナスDという不思議で魅力的なキャラクターとなってるのかもしれない。。
好奇心旺盛な双子座の火星が大分出てる感じもありますし、今は火星期ということもあって、火星を存分に使っているのかもです。

ただ、水星は火星とスクエア。魚座の水星の集めた知性を双子座の火星が突然散らしてくるので、近くにいる人はこの人の言動のリズムつかめないかもしれません。。

太陽は向かいに冥王星がありますがオーブが広く、角度とらない範囲なので、むしろ海王星の方に影響があるのかな、と。
火星と海王星が太陽の目的を援助してるので、夢を持って人生を推進していく力がありそうです。



出生時間まではさすがにわからなかったので、誤差の少ないお昼で出してます。

月は出生時間によりますが、この日付であれば、おそらく冥王星と合の天秤座ではないかと予測。
野性的で行動的な牡羊座が表に出てるけど、元々、人と協調するのは自然にできる人のよう。

よく見ると、時間によっては土星ともスクエアがとれる。月は母親や妻としても見れるので、母親または奥様がやや支配的というかプレッシャー的な存在として投影されるとも読めなくもない。
まぁ月は時間がわからないとはっきり言及できないですが、太陽に比べて、月のほうが圧力かかってます。逆に牡羊座の太陽は邪魔するものがなく自由に伸び伸びしてますね。笑

ブレイク時期のトランジット

特筆すべきは、トランジットの天体。

ナスDがブレイクした2017年はトランジットで二重円を出すと、ちょうどナスDの牡羊座の太陽に冥王星が90度、ネイタルの土星にトランジットの土星が180度を形成。

冥王星がより太陽と角度がタイトになるのは秋頃なのでまさにブレイク真っ只中。。
ちょうど、プログレスの月が天王星とオポジション。
プログレス金星とネイタル太陽合。

ちなみに2016年にご結婚されていますが、その頃も冥王星がタイトでした(2017年は逆行から戻ってきての順行で2度目のタイト)
プログレスだと2016年頃から月と金星がネイタル太陽に接近してますし、トランジットと合まって、このくらいの時期はまさに注目を浴びやすい星回りなんですかね。

あぁ、東洋占術でもマニアックに検証したくなってきた……けど、出生時間がわからないからなんともいえない。笑

まとめ

今回は、より個人的なホロスコープの検証を、勉強の一環としてかなり好き勝手に記事にしてしまいましたが。。


四柱推命は、その個人の一番の特徴を鋭く見抜きますが、紫微斗数や、西洋占星術は、様々な星を一個人で有してるので、その人自身の様々な要素があり、その惑星の象意について、その人が、どの星をどのように使うのかはその人個人によってまた違いがあったりして、やはり、このようにホロスコープ全体像を眺めるのは複雑ではありますが面白いです。

その中で、自分にない要素を持ち合わせている人には、新鮮だったり、少し憧れみたいなものを抱いたり、自分と似た要素を持ち合わせている人は、なんだか同じ匂いがするというような感覚を抱いたりして。

星の組み合わせをみると面白い。

有名人やアーティストですと、職業や作品などに出てたりするので、そこに焦点をあてた考察になるので、より見やすいかもしれません。

たまにはこうして個人検証するのも、勉強になって楽しいです✨

金星と冥王星について考える

今日はスーパー・ブルー・ブラッドムーンという、珍しい満月が重なる皆既月食です。

そして、年明けてから一発目の記事なのに、1月がもはや終わろうとしています。。(・・;)
昨年は記事の下書きだけが大量に増え公開までできてなかった記事が多かったので、今年は「公開」を目標にしたい…汗

下書き記事を溜め込む…まさに8ハウス的な…蠍座的な…

ということで、今回は、昨年木星が蠍座に移動した際、下書きしてた記事です。笑
蠍座と言えば、現代の西洋占星術では冥王星が支配星ですが、
この冥王星と金星の絡みについてのメモです。

金星と冥王星の絡み

金星は太陽から数えて2番目の惑星。地球のお隣の星で、近い天体であるのに対して、冥王星は太陽から最も遠くにある星です。
金星は公転速度が速いので、比較的アスペクトを作りやすいです。

この2つの星の絡みをみる前に、それぞれの天体の特徴を簡単に記しておきます。
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金星とは

金星は個人天体です。

太陽系の惑星では、太陽と地球の間にあり、内的な惑星です。

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金星の象意というのは、一般的なところで言われているのは

女性性・お金・恋愛・趣味・社交性・魅力・楽しみ
などなど。。
そのシンボル(♀)からも、ヴィーナスは古来より女性の象徴とされ、西洋占星術でも女性天体として扱われてます。

金星のわかりやすいイメージとしては、「女性のファッション雑誌」という表現があります。女性雑誌ってファッションだけじゃなくて色んな「楽しみ」が色々特集されてますが、金星はまさにそんな感じで、自分の人生の目的といった大事な局面などには関わらないけど、人生に色を添える「楽しみ」というオプション的な役割をします。

また、金星は、牡牛座と天秤座の支配星とされています。

冥王星とは

では、この冥王星という星はどうなのかというと。
2006年に太陽系惑星という基準から除外されましたが、占星術では今もなお影響のある星として使われています。

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この一番太陽から遠い星は、色々と人知の及ばないような深さがあって、
冥王星は太陽系の一番外側にあるため、太陽系の外のもの(オールトの雲)を運んでくると言われてます。

オールトの雲とは太陽から約1万光年先にある彗星の起源とされる仮想天体群で、数百万個の天体があるとされており、その実態はまだまだ未知ですが、その質量は地球の100倍以上あるとされています。
つまり、人知を超えているもの、死と再生を表し、また、そのはかり知れないパワーから、原子力も冥王星の象徴の1つです。
年齢域も死後なので、人知を超えるという意味では、冥王星はほとんど意識できないとも言えます。
なので、普段の社会生活では土星以遠の星はなくても特段問題ありません。

冥王星は基本的に、オールオアナッシングです。0か100
性質上、非常に極端であり、中間なんていう中途半端なものはありません。笑

また、冥王星は、蠍座の支配星とされています。

金星と冥王星のホロスコープ

では、金星と冥王星をコンタクトをとるということはどういうことなのか。

遅い天体の方が速い天体に影響を及ぼすので、金星が冥王星的な性質を帯びてきます。
先ほど、金星は内的な楽しみと書いたとおり、金星自体にはもともとそんな深刻性がありませんが、冥王星と絡むとそれが極端になり、質量が付加されがちです(程度はアスペクトにより、また、他の天体との絡みでも変わります)


金星×冥王星特徴

特徴としては、金星の象意(女性性・お金・恋愛・趣味・社交性・魅力・楽しみ
において、極端性が出る・ 深刻度(質量)が増す

<例>

  • 重い恋愛観(運命性を帯びる)
  • 愛情が深い
  • 嫉妬深い
  • お金の使い方が極端
  • 人付き合いが極端
  • 趣味がマニアック
  • 性的または不思議な魅力

などなど。

といったことがあげられますが、人によって何を金星で使っているかは人それぞれなので、金星×冥王星の絡みがある人は思い当てはめてみてもいいかもしれません。

かくいう私もそうなんですが、私の友達は金星と冥王星の絡みのある人(金星-蠍座も含む)がまぁ多いです。(類は友を呼ぶ…)
ちなみに私の場合は、完全に、趣味がマニアックという部分に出てますが。。笑


程度の違い

アスペクトによる違いは、0度、180度、90度は、冥王星の作用が比較的きつめに出て、60度、120度は比較的ゆるやかに作用されると言われています。

また、冥王星は影響力はありますが、普段意識化されない天体でもあるので、他にも天体のアスペクトを受けてる場合は、そっちの方が意識されやすいと言えます。

サインによる細かな違いは金星側をみたほうがいいかもしれないですが、冥王星は動きが遅いので、冥王星側のサインは世代で捉えると良いかもしれません。


1939年~1956年生まれ→獅子座世代
1956年~1971年生まれ→乙女座世代
1971年~1983年生まれ→天秤座世代
1983年~1995年生まれ→蠍座世代
1995年~2008年生まれ→射手座世代
2008年~2023年生まれ→山羊座世代 ←NOW!!

↑イングレスの年や、その後にすぐ逆行があったりするので、切替わり年生まれなどは誕生日によりますが、大体こんな感じです。世代的特徴もあるかも。




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ホロスコープの例

ここで、ホロスコープで例を検証したいと思いますが、そもそも今回この記事を書くきっかけになったのは、少し前に、以下の記事を読んでたときでした。

diary.uedakeita.net

歌手のaikoの曲(歌詞等)を思い出してみたが、確かに恋愛の曲ばかりだが、恋愛と言ってもこの記事にあるとおり、軽やかな恋愛ではなく、質量を感じる、深い、深い愛情。。

これはもう絶対、金星が何かしら冥王星と絡んでるのでは。(♀♇アスペクトがある、金星が♇支配サイン♏にある等)


と、突如、興味がわいた私は、早速、aikoのホロスコープを調べてさせていただきました。


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aikoホロスコープ(出生時間不明)
screen capture by AMATERU


おお…やはりありました。金星と冥王星がコンジャクションではないですか。笑

しかも、木星とオポジションで海王星とセクスタイル

単純な詠み方としては、金星と冥王星の象意を、木星が広げてます。
オポジションなので外に対するアピール力があります。
それが芸術性を表す海王星が生産的で協調的な角度なので、金星×冥王星がまさにaikoの音楽性として生かされてるといったところでしょうか。
このホロスコープをそのまま曲として社会に出している感じがします。

「シンガーソングライター」という観点からホロスコープを見てるので、事象に具体性があって、すごくわかりやすい。。

出生時間がわからないので、どのハウスになるのかも気になりますが、ばっちりホロスコープを生かしてるなぁという感じがしました。

というか太陽と水星が元々蠍座ですね。度数は後半ですが。
恋愛観が重いと言われるaikoの歌詞も納得できるホロスコープでした。



ちなみに、シンガーソングライターなどの創作活動している方は、結構その創作物(音楽性)に金星表れやすいんじゃないかなぁと思います。
他にも、松任谷由実などの歌詞とかもわかりやすいなぁと。(ちなみに松任谷由実は、金星が山羊。冥王星-金星がクインカンクス、金星-海王星とスクエア(共に誤差1度)でした)笑




アスペクトによる違いの詳細検証も少し書きたかったんですが、ちょっと書き始めたらまた末恐ろしく長い感じになったので…(汗)今回はとりあえずここまでにしておきます。笑

昨年の検証および自分の来年の運勢を占ってみた。

2017年も残りわずかですが。1年前の記事でこんな記事をみつけた。
astro.hateblo.jp


読むと何やらごちゃごちゃ書いておるが、アストロダイスで自分の2017年を占ってみたらしい。

今日でちょうど1年だったので個人的に振り返ってみたい。
ついでに、せっかくなので2018年もみてみよう。
という自分のための記録メモ記事です。

昨年の答え合わせ検証

まず昨年の検証からしたい。

2017年アストロダイス検証

2017年のアストロダイスだが、なにやらアストロダイスだけでなく、タロットカードやアスペクト、サビアン度数まで盛り込んだアドバンスな試みをしておるが、調子に乗って複雑なことをしたせいで、なんとも読みにくい結果になってしまっている。笑

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とりあえず、アドバンスのダイスとノードは一旦置いといて、まず、最初に振って出たアストロダイスの牡羊座×天王星×2ハウスをシンプルに検証してみる。


昨年の考察や、今年の誕生日あたりで読んでみた太陽回帰にも書いたが、確かに、この1年の経済状況、つまりお金の出入りが激しかった。
これは2ハウスを財としてよんだが、特に今年はより一層、占術関連などの勉強会や講座、書籍などにも単発で惜しみなく使った年でもあった。
その分、知識など含めて身になったことも多く、そう思うと、なんとも2ハウス的。
継続したものもあったが、単発も多く、この辺は牡羊座的だし、
天王星が占術の表示天体とみると、合っていたようにも思う。

が、これは2016年末の時点でわりと予測できた範疇。
(既に年末の時点で散財兆候はあったので;)

2017年タロットカード検証

興味深いのは、具体的な動きと方針として出したアドバンスダイスに、意味として出したタロットカード。

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昨年このカードが出た時点では、この騎士が、他者を示すのか、自分を示すのかまではわからなかったが、結果的にはこれは自分でした。

今年、自分に対して「誠実」でありたいがために、想いと言葉を行動で示したことがありまして。
まさにこの杯を差し出すがごとく。笑
それはノードで強く関わりのある相手に対してのことだったので、2017年全体と言うよりかは、かなりピンポイントだけど、自分にとっては重要で意義のある行動だったと思う。。
昨年の記事の時点では、そういうことをするという予感も兆候もなかったし、このカードが何を意味していたのかがわからなかったが、今見返すと、「あぁ、あのことか…」と思い当たるから不思議。

タロットは人の心情をよく表してくれるなぁと改めて感心する。。

今年の運勢考察

と、タロットに感心したところで、せっかくなので来年の検証記録用に今年もやってみたい。

2018年アストロダイス考察

前回アドバンスな試みをしてみようと複雑にして、すごく詠みづらくなったので、今年はもう少しシンプルにいこうかと思う。
アスペクトはやめて、感受点も1つ。代わりにサビアンとタロットで掘り下げることにした。


そして、【2018年はどんな年になるか】と尋ねて
結果がこれ。

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・牡牛座(サイン)

・天王星(感受点)

・12(ハウス)

・27(サビアン)


……なんか昨年のダイスと似てる。またしても天王星。そして今度は2ハウスじゃなくて牡牛座12ハウス。27度。

27度は、そのサインが持てる能力の総決算によって、次のサインを視野に入れて探究している度数でもあります。
牡牛座の27度のサビアンシンボルは、「ビーズを売るインディアンの女」
自分が造ったものを外界に働きかけて、人生のきっかけをつくっているインディアンの女性のように、27度は次のサインへの向上心
どの分野で…となるのが12ハウスなので、もうなんとなく察しがつく。笑

というかこのブログが12ハウス的(または8ハウス的)なテーマを扱っているし、現時点で、来年も引き続きそういう世界をもっと探究したいと思っていたので、まさにそれがそのままダイレクトに表れた。。。面白いなぁ。笑
12ハウスの天王星ってのがなんかもうインターネットの象意だし、ブログをコンテンツと考えると牡牛座っぽい…来年はあまり外に出なさそうだな……笑

てか、♉27度のサビアンに既視感があるなと思ったら、今年やった太陽回帰の月の位置のサビアンと同じだった……すごい。ここでもまた出てくるってことは来年の太陽回帰までにやることなのかも。。


2018年タロットカード考察

【アストロダイスからの具体的な意味とアドバイス】

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先ほどのアストロダイスの後に引きました。
アドバイス的な意味も込めてだったので、オラクル要素があるタロットの中から最近入手したフェアリータロットを使ってみました。
Ten of Autumn(秋の10)は通常のタロットでいうところのペンタクル(硬貨)の10です。

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ペンタクルの10は団結と安定。特に土なので、不動産や相続、財産などの経済状況に関してのことだったり。
秋の10も意味は大体同じで、子供や愛する人との経済的安定の手段に講じましょうとか、貯金や資格取得などの賢い将来への投資しましょう。的な感じですね。
アストロダイスでも土のサインだったけど、とても堅実的な示し。

2018年のトランジット運勢

さらに、2018年はトランジット的にはどういう年なのかということにも関連して考察してみると、

2018年のメインなところとして


木星―蠍座(2017/10/10~)射手座(2018/11/8~)
土星―山羊座(2017/12/20~)3年ごと
天王星―牡牛座(2018/5/16~)7年ごと
・火星逆行―水瓶座→山羊座(2018/6/27-2018/8/27)2年ごと


この前の12月20日から3年間の土星-山羊座時代が幕明けしたことと、5月には7年間の天王星-牡牛座時代に入って、地のサインが強くなる感じがあります。
土星は山羊座が本来の宮ですので、土星の力は安定し、来年の11月には今度は木星が本来の宮に戻ります。
土星と木星はともに社会天体ですので、この期間は社会的な動きにも注目したいです。まぁ2018年は、木星は今年10月から来年11月まで当分蠍座カラーですが。


ちなみに干支でみると、2018年の節入りからは、戊戌の年。

戊も土、戌も土なので、土星の山羊座入りも相まって、土が強くなる傾向は強くなる感じがします。
土星が火のサイン(射手座)から土のサイン(山羊座)に移動したように、干も丙丁の火の五行から戊己の土の五行へ。
社会全体にみても、地に足をつけた生き方が注目されるかもしれないですね。

自分の2018年予想総括

上記のアストロダイスと組み合わせて考えると、だんだん自分の2018年がより明確にみえてきました。

まず、アストロダイスで出ていた天王星-牡羊座-12ハウスというのが、まさに2018年に自分のネイタルにトランジットでそのまま来るので…もうアストロダイスというよりトランジットで見てもそういうことなのだと…


さらに、私は、四柱推命でみると戌年は空亡、戊は偏印にあたる年なのですが、より一層、スピ系や占術など精神的な探究が深まりそうだなぁと思ってます。。
命式が極身弱なので、偏印は喜神ですし、来年も引き続き、どっぷり研究に励みたいし、その方が良い気がしてます。笑

秋の10のタロットのアドバイスが堅実的でまさに土星-山羊座的だなぁと思うし、タロットもダイスも、トランジット(西洋&東洋)も、全て地のサインに絡んでいて、西洋占星術と四柱推命は命占で、アストロダイスとタロットは卜占なので、命占卜占ともにその結果がここまでマッチするというのは、結構驚きました。
今回、インド占星術と紫微斗数ではみなかったのですが、時間あるときにでも検証してみます。

このことからも、アストロダイスは、命占苦手でも、卜占として十分機能するし、特に難しい知識もいらなく独自で命占の詠み練習もできるし、ダイス自体も気軽に入手できるので、おススメです✨


今回は自分のための検証記事でしたが、来年は溜まってる下書きをちゃんと記事としてまとめようと思いました。。汗
来年はインプットだけでなく、アウトプットも頑張るぞ!!✨

花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。

久々の更新ですが、今日はただの日記。

日本三大随筆の「徒然草」は有名なので知っていましたが、
兼好法師(吉田兼好)の徒然草のこの一文の意味をちゃんと知ったのは、実は最近でした。

古文があまり得意でなかった学生当時の私はそんなに気にとめていなかった「徒然草」ですが、大人になってから情緒を感じたので、日記に残しておこうと思いました。

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続きの文をちょぴっと紹介しますと、

花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。
雨に向かいて月を恋ひ、垂れ籠めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。
咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。

現代語訳は

花は満開のときだけを、月は曇りがないのだけを見るものだろうか。
(いや、そうではない。)

降っている雨に向かって、見えない月のことを想ったり、簾を垂らして(部屋に籠って)春の移り行くのを知らないでいるのも趣深い。今にも咲きそうな梢や花が散ってしおれている庭にこそ見るべきところが多い(価値がある)

この文章だけでも、兼好法師がとても情緒ある方だというのがわかりますねぇ。


さらに兼好法師は、何事も最初と最後に趣があるものだと言っています。

例えば恋愛に関して言えば、

恋愛が盛り上がっている時だけを情緒があるとは限らず、逢わずに終わった恋の辛さを想ったりするのも、儚い逢瀬を嘆いて、遠く離れた恋人のことを想って長い夜を1人で明かしているのも、昔の恋を思い出して懐かしむのも、それこそが、恋愛の情趣を理解すると言ってます。

なかなかに、趣深い。兼好さん自身にもそんな経験があったのかなぁ。とか思ったりして。笑
これも最初の、満開(全盛期)の時だけが良いってわけじゃないよ、というのと同じ趣旨ですね。


お花見に行って満開じゃなかったとき、つい「満開じゃないねぇ」と残念がってしまうかもですが、兼好さんは、「いやいや、そんなことないよ。」と物事の見落とされがちな側面を拾い上げる視点を持っていたんだなぁと、思わずにはいられない文でした。
紅葉だって、何も真っ赤が最良ではなく、緑から黄色、オレンジ、赤へと変わるグラデーションが美しかったりしますしね。




私は、こういう何かの作品に触れるとき、それを生み出した人は一体どんな人なんだろう、というのをよく考えてしまうのですが、兼好法師は、本名は卜部兼好と言って、その苗字の通り、占いで朝廷に仕えた名家の三男に生まれて、父親も吉田神社の神職をしており、THE・神職の家系のようでした。

つい、兼好法師の出生図を見たくなってしまいますが、兼好法師は鎌倉時代末期の動乱期に生きてた方で、やはり生年月日は記録には残ってないようです。
ただ、一説によると1283年(弘安6年)に生まれたとされているようで、1283年というと、偶然にも今と同じ、冥王星山羊座時代です。まぁ734年前なので、冥王星はこの頃から約3周もしてますが(^^;)兼好さんが生まれた3年後に冥王星は水瓶座に移動してます。

ちなみに鎌倉が滅亡した翌年(建武元年)は、冥王星がちょうど牡羊座に入ったくらいなので、天王星や、海王星、冥王星のような動きの遅い星は、時代の流れが変わるときに絡んでるんだなぁと、兼好法師の話から占星術の話まで広がった今日この頃でした。

1年の象徴は木星でみる-年間の運勢の見方-

秋分の日といえば、昨日太陽が天秤座に移動しました。


そして本屋に行ったら、石井ゆかりさんの星ダイアリーが置いてありました。

www.gentosha-comics.net

そうか、もうそんな季節かと思った。


石井ゆかりさんの星ダイアリーは昨年から星座別ダイアリーになってしまったが、個人的には今までのような全体のやつのが欲しい。笑

というのも、以前の記事でも書いたけど、自分はアセンダント星座と太陽星座で運勢を見比べて検証してるので、運勢を載せてる本はどんな本でも星座別になると2冊見ることになるから。笑

石井ゆかりさんは、もはや説明不要の有名な占星術ライターだが、言葉のチョイスが絶妙で、やさしく、女性のファンが多い。
私も雑誌で載ってるとたまに読みますが、抽象的で多彩な比喩表現が特徴。
抽象的ってところが味噌で、その多彩な比喩の言葉のなかから、それぞれ個人が個人的な事象を連想しやすいようになっている。

今年も星座別にその年を象徴するテーマが表紙に書かれているけど、
相変わらず、言葉の表現が秀逸だなぁと思った次第で。


西洋占星術の知識が少しでもある人には、そのテーマが何を表しているのか非常にわかりやすいと思うので、この機会にこの秋から来年の秋までの運勢と星の関係について備忘録にメモしときます。

運勢の星の動き


基本的に、運勢の見方は以下の↓記事に全て書いたとおりなのですが、
astro.hateblo.jp

この仕組みを活用して、星の動きに合わせて、そのスパンで日間、週間、月間、年間と運勢が見れます。

星(天体)の動きの速さ

星の動きというのは、天体の公転速度のことです。
西洋占星術で使う、10天体はそれぞれ公転速度が違うため、地球を中心で見た場合も、地球(黄道=ホロスコープ)を1周する速度(周期)が違います。


動きの速い順に

  • 月  →27.33日(約28日)
  • 水星 →約88日
  • 金星 →約225日
  • 太陽 →325.25日(約1年)
  • 火星 →約688日(約1年と11か月)
  • 木星 →11.9年
  • 土星 →29.5年
  • 天王星→84.08年
  • 海王星→164.8年
  • 冥王星→248.5年


これら周期にあわせると、日間運勢(デイリー)は一番動きの速い月のサインとアスペクトをみます。
同様に、週間(ウィークリー)は、月と次に動きの速い水星、金星などを他のアスペクトとの関係を見ながら。月間(マンスリー)は太陽。年間は木星。このように周期にあわせて見るポイントの星が違います。
土星以遠の天体(トランスサタニアン)は、動きが遅いため、世代や時代の雰囲気を見たりするのに使うことが多く、日々の運勢に関しては、他の動きの速い天体へ与える影響(アスペクト)で主に見たりします。(何年単位でサイン移動するため移動する年は注目します)


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年間の運勢は木星でみる


先ほど書きましたが、木星は1つのサインを約1年で移動します。毎年、大体秋頃。
なので、年間の星詠みには必ず木星はキーワードになってくるので、秋に1年の運勢が出る雑誌が多いのもその理由かと思います。

自分の木星の位置をチェック!

2016年秋から木星は、金星を支配星とする天秤座に入り、インスタ映えとか何やら影響のありそうなことがありましたが、2017年10月10日から木星は蠍座へ。

木星蠍座入りの前に、今月末(9月29日)に冥王星が順行に戻るなど、他の星との兼ね合いもありますが、木星だけで単純にみるなら、木星×ハウスの象意ということでもざっくりと雰囲気つかめます。


読み方は基本的に前の記事のとおりですが、
自分のどのハウスに木星が入るのかをチェックすればよいわけです。


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2018年はあなたの木星は何ハウス?


ソーラーサインハウス方式のハウスだと、太陽星座から数えて、木星のある星座の位置まで数えればよいですが、プラシーダス等ですと、人それぞれ変わってきます。

ハウスの象意は、ざっくりですが、以前の記事の最初の方に記載してますので、自分の木星が来る位置のハウスと照らし合わせてみるといいかもです。



ここで、ソーラーサイン方式でみた星座別の今年の秋からの木星の位置のハウスと、せっかくなので、最初に紹介した石井さんの2018年の星ダイアリーの表紙の言葉の対応を見比べてみますと、これだけでも木星×ハウスの表現の仕方がとてもわかりやすいです。


牡羊座:木星8ハウス→ かげがえのない宝物を授かる。
牡牛座:木星7ハウス→ パートナーシップと真の自由。
双子座:木星6ハウス→ 花から花へ、ゆたかな忙しさ。
蟹座:木星5ハウス→ 胸がふくらむ、愛の年。
獅子座:木星4ハウス→ 大事な人に、心をわけあたえる。
乙女座:木星3ハウス→ 親密なコミュニケーション。
天秤座:木星2ハウス→ 大切なものを、手の中に育む。
蠍座:木星1ハウス→ 才能の宝石を輝かせる、主役の年。
射手座:木星12ハウス→ 本当の「自分」を知るための、道のり。
山羊座:木星11ハウス→  幸せの「青い鳥」に会える年。
水瓶座:木星10ハウス→ 成功への階段をのぼる。
魚座:木星9ハウス→ 知性という翼で飛ぶ。


これは毎年木星のサインがずれていきますので、ホロスコープで捉えると仕組みがわかります。(例:昨年の双子座は木星5ハウス→今年の蟹座)
prtimes.jp



また、木星は吉星ですので、そのハウスに幸運のスポットライトが当たるというようにもとれます。
そう思うと、木星の恩恵を最大限に活用したいと思うこの頃。。笑

蠍座の木星


木星×ハウスの感じがわかったところで、


蠍座の木星について少し。

木星というものは、古来から最大の吉星✨と呼ばれる星で、拡大や発展・膨張を表します。

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その木星が蠍座に入るということは、木星が蠍座カラーになるということです。
木星が蠍座の性質を帯び、そのサインの象徴が木星の力で拡張されます。
ちなみに、基本的に吉星と言われてる木星ですが、良い面も悪い面も、分別なく拡大させます。笑


蠍座は、支配星は冥王星で、8ハウスとも関係していて、人の奥深い深い部分にアクセスする星座です。
なので、心理学やスピリチュアル、秘密、死、先祖、変容再生など、目には見えなくとも、奥底にある深い分野に関係があります。(そういや、自分が奥深いものが好きなのは月8ハウス関係してるのかな。。笑)
また生命を司ることから、医療系関係も蠍座の範疇です。
蠍座は、陰と陽、光と闇、生と死、見えるものと見えないもの、そういった相対するものを混濁し、矛盾もすべて飲み込むようなイメージです。

世相もディープになるような予感がしますね。笑


また、上記の流れを踏まえて、例に出しますと、
例えば、太陽星座が牡牛座の人は、牡牛座から数えて蠍座は7ハウスになります。


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つまり木星が7ハウスにあるということになり、今年1年(木星蠍座期)はパートナーシップと呼べる対人関係に木星の恩恵が受けやすいという意味になります。

7ハウスは、よく結婚のハウスと呼ばれるのですが、1ハウスの対向ハウスなので、「自分」に対しての「相手」「他者」。自分を見せてくれる相手です。なので配偶者やライバルなんかも含まれます。
この人は元々7ハウスが蠍座ということになるので、ちょっとマニアックというか、ディープな対人関係(パートナーシップ)が、木星がくることによって、なんだか拡がっていきそうです。笑

まぁ、これも、他の星との関係(アスペクト)をみないとなんとも言えないですが、
このように、星やサインの象意と、ハウスを掛け合わせると、その年のテーマが多種多様に見えてきます。


また、プラシーダス方式でみてみると、木星の来るハウスがソーラーサインと全く違うこともあるし、サインをまたいでることもあります。そうなると、木星のサイン移動の切り替わりが個人のレベルで見れるので、私も個人的に色々検証してみたいと思います✨



過去にとらわれない生き方。

ここ最近、占星術の説明だけが無駄に長い記事(笑)が多かったので、たまには個人的な日記でも。。


先日、こんな本を知った。

ネコは、嬉しかったことしか覚えていない。

【「猫は、うれしかったことしか覚えていない」獣医師から聞いたその言葉は、以後、私の中に生き続けています。猫は、過ぎたことを引きずることなく、うれしかったことだけを積み上げて生きていくのです。(表題エッセイより)】

「猫は、好きをおさえない」「猫は、まっすぐに表す」「猫は、落ち込まない」「猫は、誰かとくらべない」「猫は、考える前に動く」「猫は、命いっぱい生きている」……など、猫が教えてくれる、幸せのコツ


なにそれ。めっちゃ素敵な生き方やん。ネコ。

でも、同時になるほど。

だから猫って犬より長生きしやすいと言われてるのか。

確かに、もし嬉しかったことしか覚えてないなら、ストレス少ないなぁと思った。



そんなとき、ふと自分の幼馴染のことを思い出した。

ちょっと友人の話になるが、私の長い付き合いがある幼馴染(♀)は、辛かった思い出に付随する感情を自動的に忘れることができる。笑

例えば、辛かったり、ムカついたり、悲しかったりしたことがあって、

それが特に印象的なことだと、思い出すとそれに付随して感情が沸いきたり(思い出すだけで涙が出る、ムカつく等)、本当に嫌な酷いことされたら、その人に対する印象とか、もうその人と関わらないようにしようなど、多少あるかもしれないが

彼女の場合、その記憶はあっても、ちょっと経つと、その時の感情を、現在に持ち合わせることはない。
人は忘れる生き物なので、そりゃ時間が経てば、どんな人でも、その時の感情は多少なりとも色あせますが、彼女の場合はその処理が早く、そして全く残らない。
なので、その感情が人に向けられたものでも、その人に対して心底恨むということはない。


つまり、簡単に言ってしまうと全く根に持たない。


彼女は、以前、幾度となく酷い目にあわされた女性がいるが、そのときは、もちろん傷ついて、怒って、泣いて、その時の話を事細かに話してくれた。
しかし、1年後、またその酷い目に合わされた人の連絡に応じ、会いに行き、そしてまた同じような目に合っている。

もちろん、以前された事はちゃんと覚えているし、その人のことが好きというわけでも、弱みを握られてるわけでもない。


私は、何故また会いに行ったのか…と疑問に思った。

彼女曰く、「学習能力がない;」と言っていたけど、
確かに、そうかもしれない…そうかもしれないけど、なんていうか、


そういうレベルじゃない。笑


その女性だけでなく、他の違う人に対しても、基本同じ。
聞かされた私の方が、その話の内容をよく覚えていて、怒り出すくらい。笑


彼女は逆にむしろ、感情を長く覚えてることができないみたいで、
楽しかったことも、悲しかったことも、彼女にとっては、そんなに大差ないように思える。笑


とにかく、全然ひきずってない。

故に、後悔したことがないのだそう。


いや、正確には、あったとしても覚えていない。後悔したこと自体。



そもそも、感情というのは、その思い出に付随してあるわけではなく、今この瞬間に湧き出るものだから、思い出に対して、わざわざ自分で引っ張り出してるんだよな。


世の中には、彼女のように全然ひきずらない人っているけれど

私からしたら、本当に尊敬するレベルですごいなと思う。


8ハウスの月は、サインにも寄るかもだが(特に土サインと水サイン)、感情を溜め込むので、気持ちの切り替えが下手と言われる。
かくいう私も、8ハウス月で、気持ち切り替えに時間かかったりして、自分の思いとは裏腹に、嫌というほど切り替えが本当に下手(T_T)涙

なので、気持ちの切り替えが得意な人は、羨ましい。。
私も欲しい…その機能…!笑

彼女の月の位置は出生時間が正確ではないので、不確かだが、おそらくノーアスペクトの月で、西洋占星術だと蟹座に近い双子座。インド占星術だと双子座9ハウスになるかなぁ。。
そういう人がみんな彼女のようだと言うことでは無いが、9ハウス双子座は、彼女もそうだけど好奇心は旺盛だと思う。さらに彼女の太陽は火星とトライン。彼女の実に行動的でエネルギッシュな部分に影響を与えてるかもしれない。実に興味深い。笑 




過ぎたことをひきずらないという話は、
禅僧の原坦山の有名な逸話があるので、

それを紹介して終わります。


坦山(たんざん)が若いとき、もう一人の雲水(うんすい)と修行の旅をしていた。大きな河に差しかかったが、橋も船もない。衣(ころも)を脱いで河を渡ろうとすると、若い女性が渡れずに困っている。
坦山は、なんのためらいもなく、「私が背負って渡してあげよう」といって、女性を背負って河を渡らせてあげた。その後、二人はさらに旅を続けたが、しばらくすると、もう一人の雲水は「お前は出家の身なのに、女と接したことを恥じないのか」となじった。
すると坦山は「お前は、まだ、抱いていたのか。私は河を渡ったとき、すっかり降ろしてきた」といったという。過ぎ去ってしまったことに、いつまでもとらわれずに、サラリと流して、未来に向って進むのみである――。

インド占星術と西洋占星術の違いをまとめる②

簡単にまとめるだけだったのに、簡単ではなくなってしまい、今回も例外なく無駄に長くなってますが…;汗

www.astro-study.net


↑ここからの話の流れの最終回です一応。笑


インド占星術と西洋占星術のその他の相違点


www.astro-study.net

↑これ(前回)からの続きです。
星座帯の違いから、使う星の違いを書きましたが、


ホロスコープの違い


これは、文字より、実際のホロスコープを見た方がわかりやすいと思うので、図で説明します。

まずは馴染みのある西洋占星術で使われるホロスコープです。
以前の記事で使った人を例に使ってみます。


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2006年6月6日AM4:00東京生まれ/イコールハウス

screen capture by iphemeris


以下が、上記と同じ人のインド占星術で使われるホロスコープ(南インド式)です。

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2006年6月6日AM4:00東京生まれ

西洋占星術のホロスコープに馴染みのある人は少し抵抗があるかもですが、逆に紫微斗数に馴染みがある人はこちらの形の方が馴染みあるかもしれないです。




ホロスコープの様式の種類

また、西洋占星術のホロスコープは基本大体同じ様式ですが、
インド占星術には南インド式北インド式でホロスコープの表示の仕方に若干違いがあります。
南インド式ホロスコープには、サインの位置が固定され、
北インド方式は、逆にハウスが固定されています。

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南インド式と北インド式

南インド式では、サイン位置は固定されてますが、ハウスはその人によって違うので、アセンダント(インド占星術では第1室とすることが可能な感受点のことをラグナとも呼ぶ)だけ記して、そこを1ハウスとして右回りに順にハウスが決まります。
どの位置が何座というのは見ればわかるので、何座とか何ハウスとかいう記載はありません。
星座固定なので、どの天体がどの星座に入っているかわかりやすいのが特徴です。

一方、北インド方式は、逆にハウスが固定され、左回りに星座を配置していくスタイルです。星座番号は1が牡羊座、2が牡牛座…と数字を降っていきます。
上の図の数字はハウスの数字で、ここでは説明のために記載しましたが、ハウスは固定されているので通常は記載しません。(通常記載されてる数字は星座番号なのでちょっとややこしく、慣れが必要かもです;)
こちらはハウスが固定されてるので、どの天体がどのハウスに入っているかがわかりやすくなっています

本場のインドでは北インド方式が主流という話もあります。日本では、どちらも使われていますが、インドから日本に普及させたのが南インド式だったため、日本では南インド式を使われている方が多い印象。東インド式というものもあるようなのですが、日本ではあまり使われていないようなので、ここでは割愛。


ホロスコープの違いの特徴


違いの特徴として、西洋占星術は、ハウス方式に種類があるため、ハウスのカスプ(境界線)とサイン(星座)が必ずしも同じになりませんが、
インド占星術は、ハウスのカスプ(境界線)はそのままサイン(星座)の境界線と同じで、ハウス=サイン(星座)となってます。

この記事でもハウス方式については少し触れてますが、
www.astro-study.net



西洋占星術でいうとイコールハウス方式みたいな感じです。
つまり、ハウスとサインが完全に一致してます。




星座のズレ


では、これらを踏まえて、
先ほどのインド占星術のホロスコープを見てみますと。。。

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記号はAS=アセンダント、Su=太陽、Mo=月、Me=水星、Ve=金星、Ma=火星、Ju=木星、Sa=土星、Ra=ラーフ(ドラゴンヘッド)、ke=ケートゥ(ドラゴンテイル)、Rは逆行の意味です。


西洋占星術とインド占星術では天体の星座が大体ずれてますね。

この人は西洋占星術では、太陽は双子座ですが、インド占星術だと、牡牛座です。
前回の記事で書きましたサインを区切る基準システム(トロピカル方式サイデリアル方式)の違いの差によるズレなのです。

度数によっては、ズレない天体もありますが、この例の人は、アセンダントを含むすべての天体のサインが変わっています。

西洋占星術とインド占星術で天体が変わる人もいるかと思いますが、たまに、「射手座だけど、蠍座っぽいな…」と思ってた人は、もしかしたら、こういう部分でわかるかもしれません。
逆にどっちも変わらないという人は、その星があるサインが、かなりその人本人に影響を与えていると言えるでしょう。


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使うアスペクトの違い

  • 西洋占星術

   →第1種(メジャー)アスペクト(0°、60°、120°、180°)、
   →第2種(マイナー)アスペクト(30°、45°、36°、150°)、
   →第3種(マイナー)アスペクト(75°、40°、51.4286°、135°、144°)

  • インド占星術

   →基本、0°(同じハウス)と180°(対向のハウス)のみ。
   →火星と木星と土星だけはこれに+独自のアスペクトがある。
   →ハウスともアスペクトを組む


西洋占星術は、アスペクトの種類が複数あり、星と星の度数の角度を正確にとります。しかし、ぴったりの角度だけをとらず、その角度に許容範囲(オーブ)をとるのがほとんどです。
例えば、オーブ(許容度)を5度とした場合、正確なコンジャクション(0度)の角度をとる前後±5度までの角度なら、「コンジャクション(0度)のアスペクトがある」とします。
さらに、使用するアスペクトやオーブが占星術師によって違ったりします。


一方、インド占星術では、基本的には、その星が何度の位置にあろうと、同じ部屋に星がある、または、対向の部屋(その星から数えて7番目の部屋)に星があれば、「アスペクトがある」として成立します。
そのため、オーブ(許容度)は存在しません。

また、火星土星木星だけは、上記+それぞれ独自にとるアスペクト(例:木星→木星在住室から5番目と9番目など)があります。


また、以下のように、天体が入っていなくても、ハウスに対してアスペクトを見ることもあります。

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※AS(アセンダント)が山羊座の場合、1ハウスは金星と太陽からアスペクトを受けてると解釈する

このようにインド占星術は、ハウスの区切りが明確で、度数に関係なく天体が入ってるそのハウスから何番目という数え方をするので、術者によっての差異はなく、誰がみてもアスペクトがわかりやすいです。





******

ここで紹介したのは、ごくごく初歩的で代表的な部分ですが、その他にもっと多くの技法や、インド占星術独自のシステムがあります。。。が、ちょっと長くなりすぎたので、ここでは割愛します…




ベースとなる価値観・考え方の違い・まとめ


最後に、価値観と考え方の違いについて触れたいと思います。

インド占星術西洋占星術との違いは、これまで書いてきたように多々ありますが、特に大きいなと感じる部分はやはりその世界観というか解釈の違いです。

インド占星術は、過去世からの因縁・業(カルマ)があり、その宿命を受け入れるというのが前提な感じなので、輪廻転生を繰り返し、欲=煩悩を捨てて、解脱を目指すというような価値観に基づいています。

なので、西洋占星術とは価値観が異なり、西洋占星術で吉とされることでも、インド占星術では凶とされます。

この辺は以前の記事で違いを書いた東洋占術と似ていて、吉凶の判断が厳しいです。努力でなんとかなる部分と、努力ではどうにもならない部分がはっきりしています。

絶対宿命論。

この辺は紫微斗数(欽天四化派など)に近いものがあります。
紫微斗数も西洋占星術インド占星術と似ていて、東洋占術らしく流派によって占断が全然違います。
紫微斗数との関連についてはまた今度まとめられたらまとめたいです。


このカルマ(宿命論)と自由主義の価値観が、大きく違います。

まぁインドの時代背景を考えると、カースト制があったように、王族が平民と同じ星の命(カルマ)であったら話にならないので、インド占星術のこのような部分は徹底してます。

以前にも書きましたが、そうやって考えると、西洋占星術自由主義的な解釈の傾向が強いのかもしれないです。

これは欧米的な価値観の違いかもですが。



あえて簡素に言うなれば、インド占星術は古典重要視で、西洋占星術は現実重要視という感じがします。

戦後、欧米の考え方が入ってきた時代背景もあって、現代の日本では、西洋占星術が合ってるような気もしますが、
前回の記事でも書きましたが、だからといってどっちが良い悪いとかではないんだな、と思います。


古典をベースとした上で、今の占いがあるなと思うので、古典というのは、やはり全ての物事の原点でもあるし、古典には古典の重要性や良さがある。
また、物事を動かすのはいつの時代もその時に対応した斬新なアイディアや新鮮さだったりするので、時代に合わせて対応していける現代の占術は、その柔軟性が良さでもあります。

どっちもそれぞれの考え方から、それぞれの良さがあるんだな、と思いました。




以上、全然まとまってない感あり、長くなりましたが、ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
とりあえず、簡単ではありますが、インド占星術と西洋占星術の違いについてでした。





インド占星術と西洋占星術の違いをまとめる①

インド占星術について、

↓前回からの続きです。


今回は、現代に馴染みのある西洋占星術との違いについて主にまとめます。
そして例外なく長くなったので、さらにわけました。。笑

インド占星術と西洋占星術の共通点と相違点


西洋占星術の特徴の1つとして、目立った流派が存在しないことです。
しかし、東洋占術には流派が複数存在しています。
インド占星術も、パラシャラー占星術、ジャイミニ占星術、クリシュナムルティ占星術などいった異なった占術技法があります。
一般的に、インド占星術と言われてるのは、パラシャラー占星術のことを指しますので、ここでもそれをメインに違いをまとめます。

ということで、基本的には出生図(ネイタル・ラーシ)を両方の占星術で見た場合の主な違いや共通点などを主に整理していきます。

まずは共通点から。

共通点


古典の西洋占星術を汲んでる流れで、使用する概念(サインやハウスなど)は同じですが、インド占星術と西洋占星術でそれぞれ異なる意味で解釈しているという細かい差異はあります。


  • サイン(12星座)の概念
  • 天体の概念
  • ハウスの概念
  • 占術の用途の種類

  (インド占星術にも、マンデーンやホラリー、エレクショナルなどがある



使用する星座帯方式の違い


まず一番大きいところでいうとここです。
サインの概念は同じくありますが、そのサインの位置を決める星座帯のシステム(サインを区切る基準の方式)に違いがあります。

星座帯とは、つまりホロスコープの円周になる、黄道12星座のことですね。

  • 西洋占星術  →トロピカル方式
  • インド占星術 →サイデリアル方式


このブログは西洋占星術の記事も扱ってるので、ちょっとここはもう少し詳しく説明を入れておきます。

トロピカル方式とサイデリアル方式


↓ここで説明してるサインの区切り方がトロピカル方式です。


つまり、毎年の春分点を牡羊座の起点(0度)とし、そこから30度ずつサインを区切っていくのをトロピカル方式による星座帯と言います。

でも、西洋占星術で「牡羊座(牡羊宮)」と定めている範囲は、実際の恒星である「牡羊座」にはありません。
その理由は、公転面の垂線に対して地球の地軸が傾いているため、地球の自転による歳差運動*1によって、12星座は毎年少しずつ東から西へずれ、実際の恒星である12星座と12星宮は位置がずれてしまっているのです。

そのため、西洋占星術では、「12星座」を恒星で出来た星座のことではなく、あくまで春分点より12区分した、指標としての12星宮(サイン)として扱っています。


一方、サイデリアル方式は、実際の恒星を元に、12サインを区切っています。
トロピカル方式では、実際の星座の名称と天空の星座の位置はずれてますが、恒星の星を基準としてるので、サイデリアル方式では常に一致します。



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実際、トロピカル星座帯サイデリアル星座帯の差異は、現在、約24度くらいと言われています。
この差異のことを、インド占星術では、アヤナムシャ(Ayanamsa)と呼んでいます。

つまり、現在の牡羊宮と呼ばれている位置のバックの宇宙には、魚座の星々が輝いているということですね。


そうなると一見、「えっじゃあサイデリアル方式の方が正確なんじゃ…」と思われるかもしれないんですが、これは考え方の違いです。

確かに、かつては、トロピカルサイデリアルも差異はありませんでした。
差異が出たなら、かつてあったところに基準を定めようとするのは一見合理的です。

だけれど、背後にある恒星も止まっているものではなく、動いているものなので、どの星を基準にすればいいのか不明確であるという問題があります。
専門家の間で基準点が異なっているため、そうなるとホロスコープ自体変わってしまい、時期読みも全てずれてしまいます。

故に、インド占星術では、この差、つまりアヤナムシャ(Ayanamsa)の精度が大事になってきます。
この精度が、インド占星術においての精度といっても過言ではないです。



対して、トロピカル方式は常に春分点から基準を決めているので、そういったことは起こりません。

かつて、「春」とされてきたものが、時代に合わせて移ってきたなら、その「春」という季節に合わせて、12星座を区切っているからです。
春生まれ、夏生まれ、秋生まれ、冬生まれという季節感覚を大事にした方式と言えます。
つまり、サインとは季節の移り変わりなのです。
そういう意味ではトロピカル方式も合理的に思えますね。




西洋占星術では、こうした時代にあわせていける柔軟さを持ちます。
動かせる部分の「運命」に重きを置く、という観点ではトロピカル方式が合ってると思うし、

対してインド占星術は、その人の「魂」をみるということがベースにあるので、自分の生まれてきた本来の「宿命」を知るための、魂の出発点を知るという点において、サイデリアル方式を有効としているのではないか思います。



ここに、インド占星術と西洋占星術の考え方の根本的な違いが見て取れます。

どちらが良い、悪いではなく、価値観や考え方の違いですね。
この点は、違いのまとめの一番最後にまた触れたいと思います。

使う天体の違い


古典の西洋占星術や、インド占星術では、土星以遠の天体(トランスサタニアン)=海王星・天王星・冥王星はまだ発見されていなかったため、
太陽・月・水星・火星・金星・木星・土星の基本7天体で見てきます。


  • 西洋占星術(現代) →10天体+α*2
  • インド占星術    →7天体+2虚星(ラーフ・ケートゥ)


ラーフケートゥというのは、西洋占星術でいうところの、ノード*3(ドラゴンヘッドとドラゴンテイル)のことです。
インド占星術では、ドラゴンヘッド*4をラーフ、ドラゴンテイル*5をケートゥと呼び、虚星として扱っています。


また、凶星とされる星も違います。

西洋占星術では、凶星といえば、基本的に、火星・土星+トランスサタニアン(海王星・天王星・冥王星)が上げられますが、現代の西洋占星術では、あまり「凶」と決めつけていません。
凶というのは、作用が極端だったり強いというだけであり、「凶」か「吉」となるかは人による、

という心理的な観点を生かした、非常に現代らしい西洋占星術の考え方が主流となってきていますが、(古典の西洋占星術は別)


一方、インド占星術での凶星は、「凶」とはっきり決まってます。笑

火星・土星・太陽・ラーフ・ケートゥです。


金星と木星吉星とするのは同じです。
月と水星は、場所によって吉凶が変わるため中性と(月は弱い吉星とも)されています。


また、西洋占星術とインド占星術では、天体それぞれに与えられる意味が若干違います。

例えば、女性にとっての夫は、西洋占星術では「太陽」をみますが、インド占星術では、夫を意味する星は「木星」になります。


他にもありますが、こうした細かい違いがあったりします。

重要視する星の違い


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  • 西洋占星術  →太陽
  • インド占星術 →


先程の凶星の扱いの違いで、太陽がありましたが、西洋占星術に太陽が凶作用というのはあまり聞きません。
しかし、インド占星術では、太陽は凶星に位置づけられています。

なぜなら、太陽は、インド占星術では「エゴ」とされているからです。これは根底にあるインドの思想と関わってる感じがします。。


以前の記事でも触れましたが、インド占星術は、宿曜とも関わりが深く、月をとても重要視します。
そのため、月ラグナといって、月でもアセンダントをとることができます。

西洋占星術では、太陽は目的意識として重視したり、性格分類としても使われますが、インド占星術では性格は、太陽は使用せず月でみます。


さきほどの、サインを区切る基準の方式の違い(トロピカル方式サイデリアル方式)の話にもありましたが、西洋占星術は、季節感覚を大事にする占星術で、春分点を基準とするトロピカル方式を採用します。季節って、つまりは太陽の動きのことなんですね。

そういう意味でも、西洋占星術にとって太陽を重視する意味がみてとれます。


なので、この違いは結構大きい気がします。



*****

ざっとこんな感じですが、あとは、これらをふまえたホロスコープの違いなどを次回書いて終わります。。!笑

*1:こまなど回転するものの回転軸がゆっくりと方向を変えていく運動のことで、地球の赤道面が黄道面に対して約23.4度傾いているのと、地球の赤道部が膨れていること、また、月・太陽から自転軸を立てようとする偶力を受けるため、地球の自転軸は、黄道面に垂直な線のまわりを、周期約2万5800年で首振り運動が起こる。

*2:西洋占星術には、実在する星以外にも、小惑星や、計算によって導き出されたポイントがたくさんあり、どれを用いるかは占星術師によって違う。

*3:実在の惑星ではなく、計算によって導き出される、月の軌道(白道)と太陽の軌道(黄道)の交点のこと。この地点の近くで新月・満月が起こるときは、日食・月食になる。ヨーロッパでは、日食・月食が起こるポイントを空飛ぶ竜が太陽と月を食らう姿をイメージしたことから、星が姿を消す2つのポイントを竜の頭(ヘッド)と尾(テイル)になぞらえて、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル(一般に昇交点・降交点)とも呼ばれる。これら2つの点は正反対に位置し、約19年で1周する。

*4:黄道に対して月が北上するポイント(昇交点)

*5:黄道に対して月が南下するポイント(降交点)